壁を作る4

2017年05月10日

前回までの記事はこちら

コンセントや照明の設営

自作で防音室を作るにあたって、ぶつかる壁が、「コンセント」や「照明」をどうやって新しく作った部屋で使えるようにするかということです。実は、両方とも意外と簡単です。しかしながら、最初に言っておきますが、今回の作業は、電気工事士(少なくとも2種)の資格が必要です。資格無しにやってしまうと、違法になる上事故や火事が起きた時にとんでもないことになると思います(無免許運転で交通事故を起こすようなものかと…)。必ず資格保有者にやってもらいましょう。当方はそういう友人がたまたまいたので、この部分だけはやってもらいました。ただ自分で作業しないにしても、手順をわからないと計画が立てられないかと思いますので、そう言った意味で書いています。とにかく、資格のない人が自分自身では行わないようにしてください。

壁の設営等と前後しますが、壁コンは通常以下写真左のようになっており、右のように周りのカバーを外すことは容易に可能です(ここまでは資格がなくてもできるはず)。

EX9-1 壁コンセント通常状態と、カバーを外した状態

↓↓↓↓↓↓ここから下の作業は電気工事士の資格が必要です!!!↓↓↓↓↓↓↓

さらにネジを外すと、このようになっています。
EX9-2 壁コンセントをネジで外す

これを外すと、導線だけがむき出しの状態になります。危ないので、電気工事士の人に絶縁してもらいましょうここで一旦電気工事はストップです

その後、導線部分だけ穴をあけて、壁を設置します。コンパネ、遮音シート、石膏ボード全てに穴あけし、壁に線が露出している状態にしましょう。ちょっとEX9-2とは違う場所なのですが、こんな感じです。

EX9-3 壁を設置する

ここから再度、電気工事士の方にコンセントを戻してもらいましょう。この辺は工事士さんに任せておけば良いと思います。必要なパーツも(たいしてないですが)、電気工事士さんが教えてくれます。音質にこだわる人は、ここで壁コンセントをオヤイデ電気などの上等なものに変更するのもおすすめです。電力の安定化と音質の向上が期待できます。

照明も、やり方はほぼ同じです。こちらも導線状態にするには工事士の方にやってもらいましょう。途中段階の写真を載せておきます。
EX9-4

当然、部屋の照明が使えなくなるので、フロアライトのようなものを他の部屋から延長してきて使っていました。なかなか不便です。

200V(ボルト)の導入

電気工事は、資格のある人にお願いすると、当然お金がかかります。それならついでに部屋に200Vをひくのはおすすめです。

実は日本のマンションなどは、その部屋全体のブレーカーまでは200Vできているようです。詳しくはわからないですが、ここから各コンセントに送るときに、配線で100Vに落とされているようです。ですので、工事士にお願いすると、普通とは違う配線で、部屋に別途200Vコンセントを引き込んでくれます。だいたい2万円〜3万円くらいだったかと思います。それなら200V工事をメインでお願いして、元のコンセントや照明の取り外し/取り付けなどをついでにやってもらうと良いでしょう。おそらくコンセント/照明を外してつけ直す作業は簡単なので、「ついでにやって欲しい」といえばその部分は無償でやってもらえるかもしれません(交渉次第ですが)。

ちなみに200V工事は、ブレーカーから新しく線を引っ張るので、家の構造によっては壁に穴をあけたりする必要が出てきます。屋根裏を通すなどしてうまくできるようですが。とりあえずやってみないとわからないので、一度工事士さんに相談するのがベストだと思います。

200Vが部屋に来ると、こんな感じになります(見にくい写真ですみません)。

EX9-5 200V壁コン

日本の一般のコンセントとは形状が全然違いますね。当然一般の機器は使えません。ここから「ダウントランス(変圧器)」を使って、一般に使える100Vに落とさなといけません。
買うなら「オーディオ用の」ダウントランスが良いでしょう。「ダウントランス オーディオ」などで検索するとたくさん出てきます。以下はイメージ図です。

EX9-6

古民家スタヂオ百年では、star electric社の変圧器を使用しています。200Vから115Vと100Vの電源を作り出してくれます。

EX9-7 変圧器の例

「なぜ最終的に100Vに落とすのに、わざわざ200Vを壁にひくのか?」と思った人もいるかもしれません。これは、ダウントランスが200Vから作り出す100Vは、壁から取られる100Vに比べ非常に安定しているからです。一般のコンセントは、100Vといっても、周りの住民などが多く電気を使っていると、少し落ちてしまいます。これは、機材のパフォーマンスが落ちてしまうということに繋がってきます。音はアナログ領域では電気信号です。音を作りだす機材の、電源が安定していた方が音が良いのはなんとなく想像できるかと思います。また当方が使っているトランスのように、115Vというちょっぴり高い電圧を作り出してくれるものもあり、その場合機材は通常より少しエネルギッシュになると考えられます。

ちなみに音楽機材は日本だけで使われているわけではないので、対応電圧は幅のあるものが多いです。電源ケーブルを直接さすタイプの機材の場合(以下画像参照)は裏や、ACアダプターを見ればだいたい書いてあるでしょう。中には100Vにしか対応していないものもあるので 気をつけてくださいね。

EX9-8


※奈良県にある「スタヂオ百年」では作曲・編曲のご依頼DTMのレッスンをうけたまわっております。お問い合わせはすぐ下のリンクから。お気軽にご連絡ください。





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