お悩み・FAQ
ONAYAMI & FAQ
DTM・DAWや音楽制作に関するいろいろなお悩みにお答えします
DTM・DAWで音楽制作をしていると、機材、ソフト、作曲、アレンジ、打ち込み、録音、ミックスなど、様々なお悩みが出てくると思います。そのようなお悩みを内容別に分け、一つ一つ丁寧にお答えしていきます。各項目をクリックすると詳細にジャンプします。
ジャズっぽい曲の作り方を教えてください。
ジャズは、100年ちょっとほど前に生まれました。ジャズは、奴隷としてアメリカ大陸に連れて来られたアフリカ起源の黒人が歌う「ブルース」と、ヨーロッパのクラシックの理論が融合して生まれました。よってジャズのもつあの独特な雰囲気は、クラシックの持つ複雑なコード理論に、呼ばれる黒人たちが歌う旋律の中に含まれる、「ブルーノート」が合わさってできています。ジャズに見られるブルーノートは、クラシックの音楽理論にはないものです。ひとくちにジャズといっても、時代ごとにスウィングジャズ、ビバップ、モダンジャズなどいろいろありますが、基本的には共通する特徴を持っています。
まず、ジャズの大きな特徴の一つは、リズムです。「シンコペーション」と「スウィング」と呼ばれるものが、「ジャズっぽさ」を出す鍵です。シンコペーションは簡単に言うと、拍の頭の音符をその直前の8分音符(もしくは16分音符)とくっつけて演奏することです。本来のメトロノームの位置よりも8分音符分早くアクセントが来るので、これがジャズっぽさを生み出します。ジャズっぽさを演出するためのもう一つのキーワード「スウィング」はいわゆる「ハネ」を作り出すことです。例えば8分音符が4つ連続して並んでいる場合、通常は4つの8分音符の長さは全て同じになります。スウィングのリズムは、このうちの1、3番目の音を長くして、2、4番目の音を短くします。通常は「タタタタ」のリズムをジャズでは「タッタタッタ」と演奏するのです。
ジャズで用いられるベースラインも、ジャズらしさを出すための大きな特徴です。「ウォーキングベース」と呼ばれ、基本的にはひたすら4分音符で演奏します。ベースラインは基本的にはコードに沿っていますが、クロマチック(半音)の動きをたくさん入れてあげると、よりジャズらしくなります。ドラムとベースは、合わせて「4ビート」と呼ばれており、「4ビート=ジャズ」と言えるでしょう。ジャズはそれくらい特徴的なリズムになっています。
次にジャズにおけるコードについて。ジャズのコードには、必ずといっていいほど、「テンション」が含まれます。コードで表すと、CM7(9 13)や、G7(b9 #11 b13)といったものですね。テンションに関してはここでは書ききれませんが、響きを複雑にすることでジャズっぽさが生まれます。bや#のついた、「オルタードテンション」は、より複雑な、ジャズっぽい響きを生み出します。
お悩みトップへ
