お悩み・FAQ
ONAYAMI & FAQ
DTM・DAWや音楽制作に関するいろいろなお悩みにお答えします
DTM・DAWで音楽制作をしていると、機材、ソフト、作曲、アレンジ、打ち込み、録音、ミックスなど、様々なお悩みが出てくると思います。そのようなお悩みを内容別に分け、一つ一つ丁寧にお答えしていきます。各項目をクリックすると詳細にジャンプします。
オーディオインターフェイスの値段は様々ですが、どこで変わってくるのでしょうか?
オーディオインターフェイスは、DTM・DAWソフトを扱う上で必須で最も重要な機材の一つです。DTM・DAWソフトの設定により、音の出し入れをオーディオインターフェイスで行うのですが、1万円台から買えるものもあれば、20万円以上するものまで値段には大きな幅があります。なぜオーディオインターフェイス間でこのような値段の差が生まれるのでしょうか?そもそも、オーディオインターフェイスとは何をするものでなのでしょうか?
まず、オーディオインターフェイスというものは、次の4つの役割を果たします。
1. オーディオインターフェイスがあることで、音質の向上やDAWの安定性につながる。
2. オーディオインターフェイスがあることで、マイクの入力やデジタル入出力など、様々な入力/出力が増える。また、同時に複数のチャンネルを同時に扱うことができる。
3. オーディオインターフェイスにより音の遅延(レイテンシー)を最小限に抑えることができる。
4. オーディオインターフェイスがミキサーやモニターコントロールの役割を果たしたり、オーディオインターフェイス内臓のエフェクトをDAW上で使えるなど、追加で使える便利な機能がある。
1は、オーディオインターフェイスを選ぶ上でシンプルかつ最も重要な部分です。やはり、値段の差はここで生まれていると言っても過言ではないでしょう。マイクなどの「アナログ信号」をDAWで扱う「デジタル信号」に変えるのは、オーディオインターフェイス内のAD/DAコンバーターと呼ばれるパーツです。AD/DAコンバーターの質によってオーディオインターフェイスの音質が決まりますが、やはり一般的に、値段の高いものは様々な要因で、音質的に有利になります。また、「ドライバ(オーディオインターフェイスを動かすためのパソコン上のソフトウェア)」の出来もオーディオインターフェイスにとって非常に重要で、これがDAWの安定性につながってきます。
2は、そのままですが、パソコン上にもともと付いているスピーカーやヘッドフォンジャック(これも「オーディオインターフェイス」の一部と言えます)では、ほとんどの場合2チャンネルまでしか扱えません。例えばドラムのレコーディングで8本のマイクを使いたい位場合、同時に録音するのは不可能です。オーディオインターフェイスがあれば、その出入力の数に応じて、録音/再生が同時に可能となります。また、ハードウェアシンセサイザーなどに付いているデジタル出力(多くの場合s/pdifという規格になっています)をオーディオインターフェイスのデジタル入力につなぐと、デジタル信号のままで録音することが可能です。結果的に劣化が少なくなりますね。これもオーディオインターフェイスがあるからこそできる技です。また、ほとんどのオーディオインターフェイスに内蔵されている「マイクプリアンプ」があると、コンデンサマイクなどのプロ用マイクを簡単に接続できます。
3に関して。DAWを扱う上で問題になってくるのが、音の遅れです。これはパソコンが音声を処理するときにどうしても起きてしまうもので、「レイテンシー」と呼ばれます。オーディオインターフェイスは、このレイテンシーを軽減する役割を果たします(0にすることはできません)。だいたい10ミリセカンド(100分の1秒)以下だと、演奏時にレイテンシーが気にならなくなると言われていますが、高性能なオーディオインターフェイスだと、パソコンにあまり負担をかけずにレイテンシーを10msに抑えることが可能です。
4は、最近のオーディオインターフェイスに備わってきている便利な追加機能です。例えば、オーディオインターフェイス本体にボリュームつまみが付いているものがほとんどですが、パソコンの画面ではなく目の前の機材で音量調整ができるというのは大きなメリットです。より優れているオーディオインターフェイスだと、本体でスピーカーとヘッドフォンの音量を別々に調整したり、マイクプリアンプの音量を手元で調整したりできます。また、universal audio社のapolloのように、オーディオインターフェイスの中に専用のエフェクトを備えているものも増えてきています。
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