お悩み・FAQ
ONAYAMI & FAQ
DTM・DAWや音楽制作に関するいろいろなお悩みにお答えします
DTM・DAWで音楽制作をしていると、機材、ソフト、作曲、アレンジ、打ち込み、録音、ミックスなど、様々なお悩みが出てくると思います。そのようなお悩みを内容別に分け、一つ一つ丁寧にお答えしていきます。各項目をクリックすると詳細にジャンプします。
ボーカルのレコーディングを行いました。このあと、どのような処理を行ったらいいですか?
ボーカル処理にもいくつかあります。
ボーカルの代表的な処理は「ピッチ修正」ですね。ボーカルデータに限らず、最近のDAWではピッチ修正プラグインが標準で搭載されていることが多いので、ピッチの修正は以前と比べて行いやすくなっていますが、ピッチ修正専用のプラグインは各プラグインメーカーからも販売されているので、ボーカルを自然に仕上げようとすると、操作性や処理結果によって、選択していく必要性があります。上手なボーカリスト(ピッチが正確なボーカリスト)でも、ボーカルのピッチ修正が行われていることが多く、どれだけ自然に仕上げていくかがピッチ修正のテクニックだともいえます。
ピッチ修正の他には、「ボーカルのタイミング調整」も行われたりします。メロディーの音程が安定していることの他、「リズム感」もボーカリストに求められる音感の一つです。どれだけ音程が正確でも、ボーカルのリズム感が良いと感じられなければ、そのボーカルメロディーの説得力は半減してしまいます。上記のピッチ修正プラグインでは、素材のタイミングを調整したり、素材の長さを修正(ストレッチ)できる機能が備わっていますので、ピッチ修正と合わせてタイミング調整を行います。また、ボーカルのオーディオ波形を直接編集し、タイミングを合わせていく方法もあります。どのような方法でも良いですが、タイミング調整も、聞いていて違和感になってしまわないように、自然な仕上がりを目指します。
ボーカル処理には、その他にも「ボリュームオートメーション」を書いたり、EQで音質を整えたり、コンプレッサーでサウンドをまとめてあげるなど、曲中でしっかりと聞こえてくるようなボーカルデータにするためのエフェクト処理や音量調整を行います。
このように、ひとくちに「ボーカル処理」といっても、様々な処理を行って、「ボーカル」というメロディーの音程・タイミング・音質・音量を整えます。しかし、エフェクトをかけたり、オーディオをストレッチしたりすると、音質は変わります。修正目的の場合、過剰なエフェクトはさけ、ボーカルデータをエフェクトで誤魔化してしまうことがないように心がけます。
その他、ボーカルレコーディング時のノイズなどはカットするか、目立たないように処理する必要があります。まずはレコーディング時に、ノンエフェクトでもイメージ通りのボーカル素材をレコーディングすることを目指しましょう。納得のいくテイクがレコーディングできるまでは、時間もかかるかもしれませんが、良いボーカル素材は、レコーディング後のボーカル処理も行いやすく、過剰な処理でごまかすこともなくなるため、自然な仕上がりにしやすくなります。
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