今回は、前回の「メジャースケール」を使って「音程」を説明します。
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メジャースケールを覚えましょう
12のメジャースケールがありましたが、全て覚えてからこの記事を読みましょう。指使いもきっちりと覚え、あまり考えなくても弾けるくらいにしておかないと、先に進んでも十分な理解は得られません!12個だけですので、しっかり覚えてください。
音程とは
音程とは、「ある音とある音がどれだけ離れているか」を示すもので、音楽理論の全ての基礎になります。「度」という言葉を使って、2音間の距離を表します。英語では「インターバル」と言います。
メジャースケール上に現れる音程
それでは、前回覚えたメジャースケールを使って音程を覚えていきましょう。 例えば、「Cメジャースケール」は「ドレミファソラシド」ですが、音程は、1番目の「ド」から数えて何番目にあたるかで表現することができます。「ド」自身を「1度」と数え(忘れがちなので注意!)、順番に音程をつけていきます。「ド」から見て、Cメジャースケールの各音に対する音程(Cメジャースケール上に現れる音程)は以下のようになります。
EX3-1 Cメジャースケール上に現れる音程簡単ですね。Cメジャースケールを弾きながら、頭の中で「1 2 3 4…」と数えていけば、「ド」に対して各音が何度の関係になっているかはすぐにわかります。ちなみに「8度」は「1度」と同じ音ですがオクターブ違いです。動画を載せておきますので、参考にしてみてください。
EX3-2実はメジャースケールに現れる音程は、12個どのメジャースケールも同じです。 すなわち、メジャースケールを弾くだけで、音程がすぐに分かるわけですね。仮にEメジャーなら、音程は以下のようになるわけです。
EX3-3 Eメジャースケール上に現れる音程これで、メジャースケール上にある音程なら、メジャースケールを弾くとすぐに分かるようになったと思います。慣れてくるとパッと見ただけで2音が何度離れているかが分かるようになります。 例えば、以下の2音は何度離れているかを考えてみましょう。
EX3-4まず、下側の音(この場合はド)から始まるメジャースケールを弾いてみます(ここではCメジャースケールを弾くということですね)。順番に数えていって、上側の音(ラ)が何度になるかを考えると、6番目にあたることが分かるので、ドとラは「6度」離れていることがわかります。 では、以下の2例も考えてみましょう。シャープやフラットに気をつけて読んでみてくださいね。答えは次回に発表します。
EX3-5EX3-6
さて、もうお気付きの方もいるかもしれませんが、実はメジャースケール上にない音程というのも存在します。そんな場合はどうすればいいかは、次回解説します。 それでは今回もしっかり覚えて、次回に臨んで下さい!