音程(インターバル)2

2019年07月10日

前回の記事で、「メジャースケール上に現れる音程」を確認しました。

音程(インターバル)2 | 百年ブログ
前回の記事で、「メジャースケール上に現れる音程」を確認しました。 メジャースケール上に現れる音程の復習 前回の記事の最後に問題がありました(EX3-5, EX3-6)。2音間の音程を答えよというものです。 EX3-5 まず、EX3-5。「ミ...

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メジャースケール上に現れる音程の復習

前回の記事の最後に問題がありました(EX3-5, EX3-6)。2音間の音程を答えよというものです。

EX3-5

まず、EX3-5。「ミ」の音から始まるメジャースケール(Eメジャースケール)を考えてみましょう。※メジャースケールの確認はこちら

EX3-3 Eメジャースケール上に現れる音程

この場合、EX3-5の答えは「6度」になりますね

EX3-6

EX3-6は「ラ♭」から始まるメジャースケール(A♭メジャースケール)で確認してみましょう。

EX4-1 A♭メジャースケール上に現れる音程

EX3-6の答えは「5度」が正解です

メジャースケール上に現れない音程

ここまでは「メジャースケール上に現れる音程」に焦点を絞って話してきました。ここまで読んでいる人は、メジャースケールを弾くと、1番目の音が1度、2番目の音が2度…という形で音程がすぐに分かるようになっていると思います。 では、「ド」と「ミ♭」の音程はどう表せばいいのでしょうか?「ド」と「ミ」は3度ですが、「ミ♭」はCメジャースケール上にはなく、今までの知識では表現できないですね。 実は音程はさらに細かく表現されます。まず、今までやってきた、メジャースケール上にある音程というのは、正式には頭に「完全」か「長」というのがつきます。例えば「ド」「ミ」なら「長3度」、「ド」と「ソ」なら「完全5度」というような具合です。そして、頭に「完全」か「長」のどちらがつくかは音程によって100%決まっています。「1・4・5・8度」には「完全」、そして「2・3・6・7度」には「長」がつきます。「完全2度」とか「長4度」という言い方は存在しません。ですので、Cメジャースケール上の音は、正式には以下のように呼ばれます(他の11のキーも一緒です)。

EX4-2 Cメジャースケール上に現れる音程(正式番)

それでは本題です。「ド」と「ミ♭」の音程はどうなるでしょうか?以下の図をみてください。

EX4-3 各音程の関係

メジャースケール上の音程には、「完全」か「長」がつくのは先ほど説明した通りですが、「メジャースケール上にない音」に関しては、「メジャースケール上の音」を半音や2半音(全音)分、「下げる」もしくは「上げる」ことで音程を導き出すことができます。 大事なのは、「1・4・5・8度」には「減-完全-増」の3段階、「2・3・6・7度」には「減-短-長-増」の4段階があるということです。 「長」がつかない音程は、「短」もつきません。よって、「短6度」はあっても、「短5度」という言い方は存在しないわけです。「減」「増」はどちらにもつきます。 「ド」と「ミ♭」に関しては、まず「ド」と「ミ」の音程を考えます。長3度ですね。そして「ミ♭」は「ミ」より半音低いですね。EX4-3の図を見ると、「ド」と「ミ」の音程「長3度」より半音分音程が短くなるわけなので、「ド」と「ミ♭」の音程は「短3度」と言えるわけです。 では、「ド」と「ソ♯」は?「ド」と「ソ」は完全5度ですね。EX4-3によると、「完全」の半音上は「増」なので、「ド」と「ソ♯」の音程は「増5度」と言えるわけです。 鍵盤上で考えるとよりわかりやすいですね。

EX4-4

このように、2音間の音程を考える際は、まず下側の音から始まるメジャースケールを弾き、上側の音がそのメジャースケールにある場合は「完全」か「長」になり、メジャースケール上にない場合は、メジャースケール上の音から半音もしくは2半音上下して、音程を導き出すわけです。どのキーでもやり方は同じです。

ここで、「レ♯」と「ミ♭」同じ音なので、「ド」と「レ♯」も同じ「短3度」ではないの?と気づいた人がいるかもしれません。しかしこれは間違いです。この場合、「レ♯」は、「レ」が半音上がったものなので、「増2度」と呼ぶのが正しい音程になります。 このように、音楽にはたとえ鍵盤上では同じ音でも、別扱いになる2音というのが存在します。例えば、「ファ♭」は、「ミ」と同じですが、きちんとした楽譜に書かれている場合は、その音は「ファ♭」として考えます。また、「ダブルシャープ」や「ダブルフラット」という、「2半音(全音)上げる/下げる」という記号があります(記号の形はgoogleで検索してみてください)。「シのダブルフラット」は「ラ」とは鍵盤上は同じ音ですが意味が違いますので別々に考えます。この概念は理論を進めていくと理解できるので、今はそういうものがあるんだ、くらいに捉えてもらえたらOKです。

だんだん難しくなってきましたね。次回はさらに音程の話を進めます!

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